2023/12/17 日曜礼拝 ★聖書箇所★ マタイの福音書1章1~17節(新約聖書P11)
1節『アブラハムの子、ダビデの子、イエス・キリストの系図。』
まだID カードや身分証明書がなかった時代、名刺すらなかった遠い昔、自分が偽りではなく確かな存在であると、どのように証明していたのでしょうか。それが系図によってです。
聖書には至るところに系図が書かれています。何故でしょう。それはイエス・キリストが歴史的にも確かに存在しておられた事実を証明するためです。でもそれだけなら、偉人と言われた人達の一人にすぎません。
しかし聖書に記されている系図の本当の意味はそうではないのです。もっと重要な意味が隠されています。それは神による人間の救いが、キリストによって果たされている出来事と、その救いの動機が私達一人ひとりを愛してくださっている、神の愛の歴史が記されているという事です。
系図自体を覚える事は重要な事ではありません。しかしこの系図の意味を覚えておく必要はあります。何故なら、この系図の意味に目を向けていく時、それがクリスマスの喜びに至り、その喜びが私達の生きる力となっていくからです。