2023/6/4 日曜礼拝 ★聖書箇所★ 使徒の働き 17章10~15節
使徒の働き17章10~15節 要約
パウロがテサロニケを去らざるを得ない迫害の状況が物語られます。
生まれたばかりの教会からの夜の間の出立。退去を望んではいない。教会が彼を送り出すのです。牧師の不在。決断の理由は、パウロが語った福音です。十字架と復活。復活の主が臨むなら大丈夫です。苦闘や寂しさにも耐えられます。
パウロも逃げ回ってはいません。落ち着き先のべレアで福音を語り始めます。ここで福音を信じた人の特徴は聖書を熱心に調べた点です。み言葉を聞いて終わらない。家でも繰り返しみ言葉を紐解き、確かめる。信仰が深まる姿勢です。こういう教会は強められますし救われる者も起こる。ただし、べレアの伝道は順調だけではすみません。テサロニケでパウロを妨害したユダヤ人たちが乗り込んで騒動を起こします。
暴動を起こすのも、聖書を丹念に調べるのも同じユダヤ人。落差はあっても、共通点は熱心さです。み言葉の約束に向かう熱心も、排他性や暴力に向かう熱心もある。誰でも熱心にはなれます。怒りや不安や憎しみ、不平不満に傾く熱意もある。福音が与えるのは、喜び、感謝、希望。これらに支えられるなら己の力を振り回しはしない。むしろ苦難を通っても、福音が証されます。