2024/9/29 日曜礼拝 ★聖書箇所★ マタイの福音書 11章28~30節(新約聖書P21)

マタイの福音書 11章28~30節 「良いストレスと悪いストレス」

現代人の敵は何と言ってもストレスです。精神病に罹患する人の数は増え続け、コロナ前の2020年には患者数が600万人を超えました。特に、うつ病や適応障害など、ストレスが原因と考えられる患者は300万人近くに上っています。

どうしてこんなに心を病む人が増えたのでしょうか?ストレスが増えたからでしょうか。それとも現代人はストレスに弱くなったからでしょうか?あるいは精神病院のハードルが下がって受診する人が増えたからでしょうか?そのいずれも当たっていると思いますが、私はもう一つ大きな原因が隠れていると思います。それは、ストレスに対する誤解です。

皆さんはストレスを全て悪者扱いしていないでしょうか。実は、ストレスには良いストレスもあるのです。ストレスとは即ち心の負荷のことですが、人間が健康でかつ溌剌と生きていくためには、適度なストレス、つまり「良いストレス」が不可欠です。そして、ストレスの良し悪しを決めているのは、ストレスの受け取り方というか、認識の仕方にその鍵があるのです。

イエス様は、「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのもとに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。」と言われましたが、重荷から完全に解放してあげよう、とは言われませんでした。「わたしのくびきを負って、わたしから学びなさい」と言われました。つまり、「あなたが背負っている悪いストレスを一旦降ろして、私が与える良いストレスを背負いなさい」と言われたのです。「そうすればたましいに安らぎを得ます」とイエス様は約束して下さいました。